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【toiro】ありふれた目標に胸を張る

東京2020オリンピックが、8月8日に閉会式を終えました。
何かと厳しい条件下での開催でしたが、選手の皆さん、そして働くスタッフの皆さんを、素直に応援したいと感じた方もおいでのことでしょう。パラリンピックも、現時点では8月24日に開会式を予定しているとのことで、つつがない完遂を願うばかりです。

 

さて、パラリンピックをはじめ、マイノリティの方が取り上げられるとき「困難が多いにもかかわらず、飛び抜けた成果を挙げている」場面がクローズアップされることがあります。

成果が取り上げられるのは自然なことだし、運動や学問で素晴らしい成果をあげる方たちはもちろんすごい。だけど自分を振りかえると、特にものすごい成果を挙げようなんて目標は持っていないな……と、ちょっとがっかりなさる方も、中にはおありかもしれません。

 

この考え方についてのご意見を、謹んでここに申し上げます。
「大きい目標と小さい目標、持ちたければ両方持ったっていい」
「自分の持っている目標が、一見してなんだかすごそうである必要は特にない」と!

 

例として、今の私の目標をひとつご紹介します。

「充分なお金を稼ぐこと」。

 

これはわりとよくある目標です。私だってお金を稼ぎたいよ、とお考えの方、この記事をご覧の方にもきっといらっしゃいますよね。
でも、こう考えるようになった過程といったらどうでしょう。人によって違うのではないでしょうか。

たとえば「尊敬している人に近づきたいから」。たとえば「自分の好きなものを買って、手入れし維持しつづけたいから」が必要。たとえば「飼っている猫が大好きで、世話するためのフードや首輪を買いたいから」……。

 

いかがでしょう。複数あることを考えると、過程は考えた方の数だけ、それぞれ違っているのではないでしょうか。

 

誰が見てもわかりやすい大きな目標は、もちろんそれはそれで良いものです。一方で、自分がそっと心の中に持っている目標もまた、大切なものなのです。
何といっても「目標を持つことで、あなたが今日一日を充実した気持ちで生きる」という、揺るがせにできない役目を、きちんと果たしているわけですからね。

自分を支えてくれている目標を、胸を張って大切にすることは、自分自身の毎日を大事にすることにもつながるのではないかな……と、自分の目標を振り返りながら考える次第です。

 

 

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コラムtoiroは、
発達障がいやコミュニケーションに苦手さを感じているご本人、学生さん、お子さんを応援するコラム。
名前は、十人十色からつけました。
読者の方にとって、少しでも役に立つヒントになればうれしく思っています。
不定期ですが、ちょっとずつ更新していきます。

この記事を書いた人
須藤真理子(Suto Mariko)

発達障がい当事者。地方都市でピアサポートグループの活動を行っています。
当事者の視点から、自分で試してみた情報の共有や周知活動に参加しています。
主な内容は「食生活と発達障がいの関係」「実際に役立った・便利だった二次障がい対処法」「日常生活での気づき」など。
好きなことは、絵を描くこと・物語を書くこと。
「二次障がいでつらいとき、ものづくりにエネルギーを使う」のは、かなり実用的な対処方法だとお伝えしたい次第。