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【toiro】気持ちの整理とものづくりの効能

3月も半ばを過ぎた昨今、皆様いかがお過ごしでしょうか。暦の上では、3月8日には国際女性デーを迎え、4月2日には世界自閉症啓発デーを控えております。

歴史を振り返ると、今を過ごしている私たちは、自分の考えをずっと自由に伝えられるようになりました。ですがそんな今でも、私たちは「自分で片づけたほうが絶対にいいけれど、黙っているのも苦しい気持ち」を抱えることがあります。

 

そんなもやもやは大抵「黙っていたほうがいいな」と思われる気持ちです。無関係の誰かにぶつける事態や、議論と喧嘩がごっちゃになる状態は何とか避けたい。だからこそ自分の不機嫌は自分でなんとかしたい……皆さんはどうなさっているでしょうか。

 

そんなとき私は「ものづくり」のお世話になっています。

腹が立って仕方ないときは怒っている人のポーズ10選をスケッチし、悲しいときは悲しみを表す色20パターンを塗り分けます。靴下のほつれを繕ったりクレープを焼いたりと、単純作業にいそしむこともあります(日々の衣食住に役立つ作業ならなお良し)。

そうやって何かを作る作業に打ち込んでいると、感情に使っていたぶんのエネルギーが、自然とどこかに抜けていきます。感情の昇華の方法として、古くから芸術が使われていたことには、どうやら経験的な根拠があるようです(穴のあいたクレープが芸術かはさておくとしても)。

 

自由に発言できる機会が増えるとともに、言葉を丁寧に選ぶ機会も増えた今。言いづらい気持ちを意識する機会も、だからこそ増えているかもしれません。

もやもやを自分で片づけると決めたなら、ものづくりの力を借りるのも一つの方法ですよ……と、この機会にご提案したい次第です。

 

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コラムtoiroは、
発達障がいやコミュニケーションに苦手さを感じているご本人、学生さん、お子さんを応援するコラム。
名前は、十人十色からつけました。
読者の方にとって、少しでも役に立つヒントになればうれしく思っています。
不定期ですが、ちょっとずつ更新していきます。

この記事を書いた人
須藤真理子(Suto Mariko)

発達障がい当事者。地方都市でピアサポートグループの活動を行っています。
当事者の視点から、自分で試してみた情報の共有や周知活動に参加しています。
主な内容は「食生活と発達障がいの関係」「実際に役立った・便利だった二次障がい対処法」「日常生活での気づき」など。
好きなことは、絵を描くこと・物語を書くこと。
「二次障がいでつらいとき、ものづくりにエネルギーを使う」のは、かなり実用的な対処方法だとお伝えしたい次第。