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【toiro】コロナ禍で迎えた新年~自然の脅威に学ぶ

コロナ禍で迎えた2021年…松の内が明けると同時に緊急事態宣言が発令されるという、なんともあわただしい新年の幕明けになりました。

 

先日、ご利用者の皆さんに今年の抱負や目標を書いていただいたところ、「健康」というキーワードが多くみられました。例年なら、「○○できるようになりたい」というような、一歩上を目指すような目標や抱負が多いのですが、やはり現在の世相が反映されているのでしょうか。再び広がる新コロナウイルスによる感染症への不安が、私たちの生活に大きく影響しているのでしょうか。安全に健康で過ごしたいというみなさんの正直な思いが伝わってきました。

 

私たちは戦争を知らない平和な時代に日本に生まれて育ってきました。自分や自分の大切な人たちが、日々、命の危険にさらされるというような経験に遭遇したのは、ほとんどの人が生まれて初めてのことなのです。

新型コロナウイルスの脅威は、地球上に大きな影響を及ぼしました。今まであたりまえにできていたことができなくなってしまう「非日常」の生活が続き、私たちは行動変容を余儀なくされています。いつかはこの「非日常」の生活が「日常」になる日がくるのかもしれませんが、いずれにしても、今、私たちは大きな変革期を迎えているのは間違いなさそうです。

毎日夕方になるとスマホを確認し、報道される感染者数や死亡者数に一喜一憂しながら、落ち着かない日々を送るのは少々疲れたなぁ…というのが本音ですが、でもネガティブなことばかりでもないかもしれません。

新型コロナウイルスの出現によって、私たちは何気ない一日一日の大切さに、あらためて気付くことができました。あたりまえだと思っていた、安心して送れる日々への感謝を、私たちに思い出させてくれた…そんなふうに捉えることもできそうです。

 

以前に、「このパンデミックは、地球から人類への警鐘なのではないか…」というような記事を目にした時に、とても共感したことを覚えています。自然の脅威の前には、健常者も障がい者もありません。地球上に生きる一つの尊い命として、私たちは今こそ立ち止まって、自然との向き合い方を考える時なのかもしれません。コロナが収束した後、どんな世の中になるのか…人間が試されているのかもしれませんね。

今、自分にできることは、感染対策をしっかり行いながら健康を維持し、今今日を無事に過ごせている環境に感謝しつつ、みなさんとご一緒にこのコロナ禍を乗り切っていくことだと思っています。

 

年頭から、なんだか難しい話になってしまいましたが、これからも支援を通して感じたことをお伝えできればと思います。これからもtoiroを、どうぞよろしくお願いいたします。

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コラムtoiroは、発達障がいやコミュニケーションに苦手さを感じているご本人、学生さん、お子さんを応援するコラム。名前は、十人十色からつけました。
読者の方にとって、少しでも役に立つヒントになればうれしく思っています。
不定期ですが、ちょっとずつ更新していきます。

この記事を書いた人
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発達障がいのある二人の成人の母+就労支援事業所の支援員。
2人を育てた経験を活かし、自閉症スペクトラム支援士、ペアレント・メンターとしても活躍中。
最近は、ドラマを見ながら眠ってしまって結末が見れない母のために、それを見越して、そっと録画予約をしておいてくれる優しい息子と娘に感謝する毎日です。