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【toiro】コーピングリストのすすめ

朝夕の冷え込みに、マフラーや手袋が恋しい季節になってきました。

大きく世の中が動いた2020年も、まもなく師走を迎えます。新型コロナウイルスが全世界に知られるようになったのは、ちょうど1年前の12月頃でした。

 

あれから間もなく1年が経つのですね。

世界中を巻き込み、繰り返し押し寄せるパンデミックの波に、私たちは今もストレスフルな状態で毎日を過ごしています。

 

さて、皆さんは「コーピング coping」という言葉をご存知でしょうか?なんとなく聞いたことがある方も多いかもしれません。

これは、ストレスの原因となっていることに対して、何らかの対処をして、ストレスをうまくコントロールする手法のことを言います。英語の「cope:うまく対処する、うまくやっていく」という言葉の意味からきたものです。

 

先日、私が担当する講座で「ストレスコーピング」と題して、日頃自分が気晴らしに行っているストレス対処法を書き出して「コーピングリスト」を作ってみるという時間を設けました。

「ストレス対処法」といってもみなさんピンとこないので、日常生活の中で「ホッとすること」「スカッとすること」というように分けて書き出しやすくしてみました。

「お風呂であったかい湯船につかった時にホッとする」
「カラオケで○○の曲を熱唱するとスカッとする」
「You Tubeで○○の動画を見ると癒される」

というような、生活の中のほんの一コマで良いのです。

はじめは何を書けばよいかわからなかった人も書いているうちに次々と浮かんでくるようでした。みなさん普段は気にしていないだけで、じっくり考えればいろいろと気付くことがあると思います。

もし、ほとんど思い浮かばないということなら、ストレスが上手く処理されず、かなりストレスフルな状態になっているのかもしれません。

 

こうやって書き上げてみることで、自分はうまくストレス解消ができているのかに気付くこともできます。

また、日常生活の中でストレスを感じたら、そのストレスに合った気晴らし方法をコーピングリストから選んで実行してみると良いですね。

その結果、ストレスが減ったかどうかを自分で見極め、うまくいかなければ別の気晴らしに切り替えてみることもできます。

 

こうやって考えてみると、コーピングって特別難しいことではなくて、「日常にあるほんの小さな幸せ」に気付くことが、第一歩なのかもしれません。

ぜひみなさんも、ご自身の「コーピングリスト」を作ってみてくださいね。

 

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コラムtoiroは、発達障がいやコミュニケーションに苦手さを感じているご本人、学生さん、お子さんを応援するコラム。名前は、十人十色からつけました。
読者の方にとって、少しでも役に立つヒントになればうれしく思っています。
不定期ですが、ちょっとずつ更新していきます。

この記事を書いた人
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発達障がいのある二人の成人の母+就労支援事業所の支援員。
2人を育てた経験を活かし、自閉症スペクトラム支援士、ペアレント・メンターとしても活躍中。
最近は、ドラマを見ながら眠ってしまって結末が見れない母のために、それを見越して、そっと録画予約をしておいてくれる優しい息子と娘に感謝する毎日です。