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【toiro】不確実な時に自閉症の人を支援するということ

今回のtoiroは、アメリカのノースカロライナ大学の自閉症支援・研究チームが作られた記事のご紹介です。

今のような緊急事態において、自閉症、発達障がいのある人はとても不安な気持ちで生活をされているように思います。
記事は、そのような方々のために作成されたようです。

記事にある自閉症、発達障がいのある人とご家族、支援者に向けてのメッセージはとても素晴らしい内容で、以下の「7つの戦略」でまとめられています。

 

不確実な時に自閉症の人を支援する7つの戦略

1. 理解についてサポートする
2. 表現の機会を提供する
3. 対処と落ち着くためのスキルを優先する
4. ルーティンを維持する
5. 新しいルーティンを構築する
6. つながりを育む(離れたところから)
7. 行動の変化に注意する

 

これらの戦略は、ひとつのメニュー、または道具箱として使うように意図したもののようです。

詳細は、以下の翻訳版をご覧ください。
とても具体的に書かれていて、とてもわかりやすいです。

不確実な時に自閉症の人を支援するということ(翻訳版)

 

ちなみに、翻訳はTEACCHの理念や方法論を日本で最も広めている川崎医療福祉大学の先生たちが翻訳されました。

TEACCHも川崎医療福祉大学も、いつも自閉症、発達障がいのある人の立場にたって考え、行動をされています。
こんなときだからこそ、私たちのtoiroも自閉症、発達障がいの人たちに少しでも安心感を与えられる内容でありたいと思っています。

翻訳版、ぜひご覧になってください。

 

(以下、翻訳した川崎医療福祉大学社会連携センターHPより引用)

その内容は、ノースカロライナ大学のフランクポーターグラハム児童発達機関の自閉症チーム(Frank Porter Graham Child Development Institute Autism Team)からの発信で、新型ウィルスがいつ収束するのか、はっきりした見通しもなく不安な思いで生活しているASDの人たちに向けて、そしてその支援にあたっている家族や支援者に向けての心強いメッセージでした。具体的な方略が7つにまとめられて書かれており、とてもわかりやすい記事です。もう少し読みやすい形にできないかな、と思い、そこで、今回、本学社会連携センターTEACCH Autism Programでは、職員全員で、その記事を急遽翻訳して大学のHPでも発信することにしました。(この翻訳は日本のTEACCHプログラム研究会のHPでも発信しています。)拙訳ですし、時間のない中で、できるだけを訳してみました。どうぞ参考にしてみてください。
今回、彼らの動きに触発されて大学としてこうした発信ができることを、本当に誇らしく感じました。これからも自閉症の人たちとその家族を中心に、支援する人たちと共に考える、そうした発信を続けていきたいと思いました。

 

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コラムtoiroは、発達障がいやコミュニケーションに苦手さを感じているご本人、学生さん、お子さんを応援するコラム。名前は、十人十色からつけました。
読者の方にとって、少しでも役に立つヒントになればうれしく思っています。
不定期ですが、ちょっとずつ更新していきます。

この記事を書いた人
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ジョブジョイントおおさかの所長。
障がいのある人の地域生活支援の仕事をして15年。就労支援に限らず、生活支援・余暇支援・お子さんの支援など、ライフステージごとの支援に携わってきた。趣味は、登山、散歩、読書。現在は、北アルプス登頂目指してマイペースにトレーニング中。