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【toiro】いざというときのための安心グッズ

先週末、京都に出かけてきました。初詣に行った時とは町の様子がすっかり変わっていて驚きました。以前は四条河原町から祇園に向かうまでの道では人にぶつかりながら歩かねばならないほど多くの人があふれていました。ところが、今回は歩道を歩く人はまばらで、ほとんどの人がマスクを着用しており、いつもは観光客でにぎわっているお店もガラーンとしていました。これは「新型コロナウイルス」の影響で、中国からの観光客が激減していることが原因なのでしょう。それにしても、これほど違うとは…いかに中国からの観光客が多かったのかと改めて気づかされました。

さて、この「新型コロナウイルス」問題、いろんなところで大きな影響が出ていますね。集団感染が確認されているクルーズ船から出られない方たちは、本当に大変な思いをされていることでしょう。このニュースに触れるたび、もしこの中に発達障がいや自閉症、ADHDの人たちがいたらどうなるのだろうと考えてしまいます。

発達障がいの人たちは、先の見通しがたたない状況の中で、連日の報道を目にするたび不安に押しつぶされそうになるのではないだろうか…ADHDの人は、狭い空間の中で自由に動くこともできず、さぞストレスフルな状況で苦しい思いをするのではないか、と心配になります。

これとは少し違いますが、似たような状況で「避難所での生活」があります。
体育館のようなワンフロアで、隣との十分な仕切りもなく、常に人の視線を気にしながら過ごさねばならない、というような過酷な状況を目にされたことがあると思います。クルーズ船のようなことも避難所のことも、できることなら避けて通りたいところですが、残念ながら自然の驚異には逆らえません。

様々な災害に備えて、私たちにはそれぞれの危機管理が求められています。環境の変化が苦手な方や、感覚にしんどさをお持ちの方は、いざというときに備えて「自分のための安心グッズ」を用意しておくことが大切ではないでしょうか。スマホやタブレットなど以外にも自分が落ち着いて過ごせるような、日頃から慣れ親しんでいるようなグッズがあれば、少しでも不安を和らげるのに役立つでしょう。思いついたときに、リュックなどにまとめて入れておくとよいかもしれませんね。

新型ウイルス問題に関しては、とにかく一日も早く、事態が終息に向かうことを願うばかりです。

 

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コラムtoiroは、発達障がいやコミュニケーションに苦手さを感じているご本人、学生さん、お子さんを応援するコラム。名前は、十人十色からつけました。
読者の方にとって、少しでも役に立つヒントになればうれしく思っています。
不定期ですが、ちょっとずつ更新していきます。

この記事を書いた人
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発達障がいのある二人の成人の母+就労支援事業所の支援員。
2人を育てた経験を活かし、自閉症スペクトラム支援士、ペアレント・メンターとしても活躍中。
最近は、ドラマを見ながら眠ってしまって結末が見れない母のために、それを見越して、そっと録画予約をしておいてくれる優しい息子と娘に感謝する毎日です。